天糸瓜ネットが平成10年3月23日に東北電気通信監理局の許可を得てプロバイダーを始めたころの話です。
東京大手町のバックボーン(基幹回路網)に会津から128kbps(現在の1/10以下の速度)で接続する月額料金が30万円でした。これを会員の皆様に電話回線を利用してパソコンから会津大学の前にあった弊社に電話をかけてもらいインターネットを利用するという時代です。
当時のサーバー管理者(スーパーユーザー)は会津大画像処理学講座に常駐して研究の片手間にサーバーを管理していました。
ある日、彼があわてて事務所に<サーバーが盗まれた>と真っ赤な顔で飛び込んできました。
わたしは、<え、いつのこと。台数分あるよ。泥棒がはいった形跡もないし>。
サーバーの管理権限が盗まれたという話でした。まだ、設定途中のサーバーで実被害はなかったのですが。
パスワードを盗まれたというのは初めての経験でした。
サーバー管理者はユニックスの場合、su(スーパーユーザーの略)とタイプしそのあとにパスワードを入れてサーバーに入ります。
それでわたしは当時の管理者の名刺の肩書はスーパーユーザーとしてました。
馬場康友 著