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伝えたい、木目の美・年輪物語

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伝えたい、木目の美・年輪物語

幾十年も、幾百年もかけて育った木。一つ一つの年輪に感動を覚え、感謝の気持ちを忘れず世に送り出してあげたい。


〜丸祐製作所さんホームページ開設に寄せて〜

北見孝之
■環境を守るって何だろう

 自然環境を守ろう、とか、木や緑を大切に、とか、地球に優しい、とか、限りある資源を大切に、など、近年特に耳にする言葉やスローガンがあります。この耳触りがよく、だれも異論を挟めない当たり前のことをそもそもだれが言い始めたのでしょうか。この人たちは、具体的に何をどうすればそうなると考えているのでしょうか。そしてそれは一体何のためなのでしょうか。こんな空虚なお題目はともかくとして、人間がある程度快適に生活していくためには、必ず木(緑)というテーマにぶつかります。それは、木(緑)の減少や不健全な発育は、大方の生物にとって望ましい生存空間を徐々に望ましくない方向に変化させていくからです。現に今、我々は加速度的に進むその変化の中にいて、このままでは破滅だと知りつつもどう軌道を修正したらいいのか分からず、ただ前段のようなお題目を唱えることしかできない有り様です。自分の生活スタンスはいっこうに変えず、ひたすら外に向かってアナウンスしているのです。何と滑稽ではありませんか。[まず自分から始めよ]巨大な流れに決定的な変革をもたらす第一歩は、これ以外にありません。

 先進国ともてはやされ、驚異の経済躍進を遂げた日本は今、ジェットコースター並の急降下をしています。よかれと思い突き進んできた道が、開発、発展、技術革新、つまり進歩主義を幸せのキーワードとして信奉してきた思想が、不気味な音をたてて崩壊してしまったのです。我々はどこで間違ってしまったのでしょうか。本当の過ちは、過ちを犯すことではなく、過ちを認めないことであるというのは至言です。間違いは間違いと謙虚に認めなければ、先へは進めないのです。我々が歩んできた過程は、本当に進歩だったのだろうか。昔人より現代人の方が、技術的にも思想的にも本当に優位に立っているのだろうか。いつ、だれが、どうやってそれを証明したというのか。そうである方が都合のよい人達の、あるいは意図的な価値観操作ではなかったのか。そしてそれは、その都合のよい人達の単なる金儲けのための詭弁、あるいは根拠のほとんど無い正当化にほかならなかったのではないか。我々は、一切の流れを今俎上に上げ、逆方向からの冷静な検証を試みなければならない。すなわち、我々は進歩したのではなく後退してきた、新技術で次々に開発された品物やサービスは、我々を便利に導いたのではなく、ひょっとしたら勘違いの中の不便さに突き落としたのではないか、手間がかからないということはそこに意志を介在させない消費ロボットにおとしめられたことにならないか。

   大いなる勘違いと一部の人間に都合がいい価値観操作でこの日本(いわゆる世界中の先進国を含む)が成り立ってきたとすれば、どこかで必ず破綻をきたします。心ある人々がしだいに疑り出し、何かに気づき、別な何かを捜し出す。しばらくは小手先でごまかせてもその矛盾は至るところに吹き出し、収拾などつくはずもなく、社会秩序に決定的な損傷を与える。ちょうど今がその時期なのかも知れません。

 人の手で作り出された物はすべて、土に返らなければなりません。逆説的に言えば、自然に土に返らないものを作り続けることは、地球にとっての毒素を増やし続けることにほかなりません。最近の報道によれば、ホーキング博士が未来を予想し、1000年以内に人類は温暖化により滅亡すると発表しました。地上のものが煮えたぎり、およそ生物が生存できる環境ではなくなるというのです。人類が生き残る唯一の手立ては、他の星に移住することと断言しています。その元凶はダイオキシン、二酸化炭素、フロンガスetc、みな人間の欲が生み出した物質です。

 会津地方は、木という恵みと共に暮らしてきました。これは長い年月をかけ検証された理にかなう人の生存法則の一つといえます。木は有害な物質を発生させません。むしろ環境浄化の役割すら担っています。我々の子孫が健全に生きて行くために、生活の中に完全にリサイクルする木を取り入れ、外にあっては木立を守ることが、今求められているのではないでしょうか。 今こそ考える時期だと思います。

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2014年2月14日

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